小じわは、お肌表面の水分不足が原因です。乾燥した肌表面の角質間の水分が失われて溝になっていきます。ちりめんじわと呼ばれたりもします。乾燥が原因ですので、若くてもなる可能性があります。
真皮層のコラーゲンが減少し、弾性線維(エラスチン)が変性することにより生じます。この大きな原因は紫外線による光老化と呼ばれるものです。紫外線(特に紫外線の中のUVA)は、コラーゲンを切断し、エラスチンを変性させる酵素を分泌させます。その結果肌が弾力を失い、しわを形成してしまうのです。加齢に伴いコラーゲンやエラスチンの生成力が衰えしわとなってしまいます。
今まで、顔の弾力やハリで、ぷるんとしていた皮膚が、重力によって下がっていくのがたるみです。加齢に伴う線維の衰えと重力などにより、筋肉を支えている腱などが緩んできます。その結果、触ってみると跳ね返っていたお肌の弾力が、失われるのです。特に口元と目元は、見て分かりやすい部位です。
線維の衰え
通常真皮はヒアルロン酸やコラーゲンが水分を保持し、肌に潤いや張りを与えていますが、水分の保持能力の低下や老化により、真皮内の膠原線維や弾性線維が衰え、内側から肌を支えることができなくなります。また、コラーゲンが減少し、肌の弾力も失われ、たるみの原因となります。
筋の衰え
顔のハリを維持するもう一つの要因としては、表情筋と呼ばれる顔の筋肉があります。この、表情筋を支える腱が衰えることも、たるみの原因です。表情筋は、顔のいろいろな部分に存在し、真皮層に直接くっついて顔の土台となっています。
外界の刺激から体の内部をまもる保護層の役割をもちます。
一番外側から、角質層、顆粒層、有棘層、基底層で構成されています。厚さは約0.3mm程で、表皮細胞(ケラチノサイト)、メラニンを作る色素細胞(メラノサイト)があり、およそ28日周期で生まれ変わります。角質層には常に10~20%の水分があり、肌の潤いを保ってくれます。天然保湿因子(NMF)、角質細胞間脂質、皮脂が重要な役割をしています。
厚さは、表皮の約10倍くらいで、皮膚の大部分を占めています。厚さは約2~3mm程度です。主に、コラーゲン(膠原線維)と、エラスチン(弾性線維)とでできていて、これらが、網状の層を成しています。そして、その隙間を水分をたっぷりと含んだヒアルロン酸などのムコ多糖類が埋めて、肌のハリや弾力を与えています。真皮の約70%は、コラーゲンです。
皮膚の最も内側で、皮下脂肪と呼ばれる部分です。この皮下脂肪は、体を外気の熱や寒さから守り、体の内部を守るクッションの役割や、エネルギーの貯蔵部位としての役割、また表皮や真皮に栄養を送る役割を担っています。